睡眠障害が生活習慣病を引き起こす?|安城市の心療内科・精神科|名鉄新安城駅1分|サンメンタルクリニック

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睡眠障害が生活習慣病を引き起こす?

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2025年9月08日

睡眠障害が生活習慣病を引き起こす?

ヒトはなぜ眠るのか?

ヒトを含めた動物はなぜ眠るのでしょうか。眠っている間は動物にとって有用な活動ができないだけでなく、外界の敵に対してとても無防備な状態にあると言えます。それでもなぜ動物は眠るのか?という疑問に対する明確な回答はまだわかっていません。

睡眠障害と生活習慣病の関係性

睡眠の役割について数多くの研究がなされた結果、現在では睡眠が体と心を整えるうえで欠かせない役割を担っていると考えられています。けれども現代社会では、仕事の忙しさやストレス、スマートフォンの長時間使用などにより、十分な睡眠が取れない方が増えています。寝つきが悪い、途中で何度も目が覚める、朝すっきり起きられない――こうした状態は「睡眠障害」と呼ばれ、放置するとさまざまな生活習慣病のリスクになります。

どのようにして生活習慣病を引き起こすのか

まず注目されるのが、高血圧や糖尿病との関係です。睡眠不足や質の低下が続くと、夜間のコルチゾールと呼ばれる副腎皮質ホルモンの濃度が上昇し、交感神経が優位になります。その結果、血圧が上がりやすくなったり、インスリンの働きが悪くなったりします。実際に、睡眠時間が短い人ほど糖尿病の発症率が高いという研究結果も報告されています。

また、肥満との関連も無視できません。睡眠が不足すると、食欲を抑えるホルモン「レプチン」が減り、逆に食欲を増す「グレリン」というホルモンが増えるため、食欲が増します。夜更かししてつい間食してしまうのも、こうしたホルモンバランスの乱れが一因です。その結果、体重増加が生活習慣病をさらに悪化させる悪循環に陥ります。

心の健康にも影響があります。慢性的な睡眠障害はうつ病や不安障害のリスクを高め、気分の落ち込みや集中力の低下につながります。仕事や家庭生活のパフォーマンスが下がり、ストレスがさらに強まることで、睡眠がますます乱れるという悪循環に陥ることも少なくありません。

適切な睡眠をとるためにできること

では、どのようにすれば睡眠と健康を守れるのでしょうか。基本となるのは「生活リズムの整え方」です。毎日できるだけ同じ時間に寝起きすること、寝る前はスマートフォンやパソコンの画面を見すぎないこと、夕方以降のカフェイン摂取を控えることなどが有効です。また、朝の光を浴びることで体内時計がリセットされ、夜の自然な眠気につながります。軽い運動や入浴でリラックスすることを心掛けることで、質のよい睡眠が得られやすくなります。

まとめ

睡眠障害は「よくあること」と軽く見られがちですが、実際には生活習慣病の予防・改善に直結する大切な課題です。質の良い眠りを確保することは、生活習慣病を遠ざけ、心身を健やかに保つための最も身近な予防法と言えるでしょう。

もし「眠れない日が続く」「日中の眠気が強い」などの症状がある場合は、お早めにご相談ください。薬による治療だけでなく、睡眠衛生指導や認知行動療法など、状況に応じた治療を一緒に考えて行きましょう。

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